2010年3月1日(月)

沖縄での地元情報

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

沖縄では4年前にまとまった仕事(鑑定評価、不動産購入)をしたことがあり、そんな縁で地元不動産関係者とも仲良くさせて頂いています。今年の2月末に那覇市の不動産仲介に関わることができ、その折親しい方々を訪問し、色々な話しを聞かせて頂きました。

・最近の傾向として、中国人、韓国人が飛行機ではなく、船便で多数やって来ている。目的は、ゴルフがメイン。そのあおりで2月は 地元の人もゴルフ場の予約が取りづらかった。DFS(デューティー・フリー・ショッパーズ・ギャラリア沖縄)あたりには バスで乗り付ける中国人も増えてきている。中国人が沖縄のゴルフ場を買いたいと言う話も、最近は多数出ている。

・台湾では沖縄よりも北海道が大人気。台湾-函館線がプラチナチケットになっている。小樽も人気がある。

・沖縄の観光事業は昨年は非常に悪かった(観光客数は、対前年度で約5%減)。ブセナテラスでも8月に空室が出たほど。今まで値崩れしていなかった高級リゾートホテルでも、ダンピングが始まっている。

・都市デザインシステムが開発を計画していた恩納村タイガービーチはモントレーホテルを展開するマルイト(消費者金融アコムの兄弟会社)が取得。モントレー初の沖縄ホテルを開発予定。バリでコテージタイプのホテルを展開するバンヤン・ツリーも沖縄進出を目論んでいる。

・巨人軍が来年から那覇で春のキャンプを行う。これに合わせて那覇の奥武山(おおのやま)公園では、観客席屋根付き野球場に作り替えている。来年からは、オープン戦が多数沖縄本島で開催されるはず。

・地元県議会で全会一致で辺野古基地移設を反対決議する一方、辺野古に隣接するキャンプシュワブ地主会(地代をもらっている組合)が早速地代値上げ要望を申し入れ(我々は反対じゃないから、”地代上げてね”というしたたかさ)。一方、普天間基地の地主会は、本音では出て行って欲しくないため、密かに反対運動(出ていかないでね)を展開している模様。

・沖縄本島で軍用地で一番地代をもらっている地主は年間20億円をもらっている(不動産屋さん情報なので、金額については眉唾)。この方が数年前に那覇カントリーを購入している。ちなみに沖縄では軍用地が国債のように普通に取引されている(安定的に地代が入る仕組みは国債、社債と同様)。AAAは何と言っても嘉手納基地で、年間地代の33倍(年利約3%)が相場とのこと。米軍軍用地ではないが、那覇空港の一部も借り上げており、土地が利回り商品の底地として取引されている。

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