2014年7月9日(水)

陸上自衛隊富士学校開設60周年記念行事

都市鑑定アドバイザリー(株) 不動産鑑定士 田中祥司

 5月下旬頃夕刊を見ていたら、ふと気になるバスツアーが目に飛び込みました。

 “陸上自衛隊富士学校開設60周年記念行事”

 都内各所からバスに乗って見学に行く阪急旅行社トラピックスのバスツアーです。1人6500円。“戦闘ヘリや戦車が見られます。” “装甲車体験試乗” 興味を引く文言が並んでいます。

 1月に沖縄に行った折、普天間基地に並んでいる最新鋭ヘリのオスプレーを見てから、やっぱり実物を見ることの大切さを再発見しました。実物の戦車は見たことが無いので、かみさんを誘って申し込み、7月6日に行ってきました。

 東京駅に7時集合。そこには同じツアーに行くバス3台が待っていました。何だかんだバスは満員です。ほとんど渋滞もなく、9時過ぎには自衛隊富士学校付近に到着。富士山浅間(せんげん)神社の近所です。バスはそこから1kmくらい離れた駐車場に停まりますが、既に観光バスがびっしり。富士自衛隊学校からバス駐車場まで、蟻の行列のように人が連なって歩いています。

 阪急交通社の添乗員さんに聞くと、「今回のバスツアーは阪急だけで30台出ています。その他、読売ツアーさん、サンケイツアーさんなどで、全部で100台出ています。」 そうか、そんなにメジャーなツアーだったのか!陸上自衛隊富士学校そばにあるスポーツグランドは、臨時の駐車場となっていて、千台以上の乗用車が停まっていました。関東だけではなく愛知ナンバー、岐阜ナンバーなど遠方の車も目立ちます。

 陸上自衛隊富士学校に入るとすぐそばの広場に、新旧型の戦車がずらっと20台くらい展示されています。一番端にあったカッコイイ戦車には、10式(試作中)と書いてあります。その他、連射式のロケット砲などもあります。近くにいた自衛官に「この10(じゅう)式と言うのが、今の主流なんですか」と聞くと、「現在はまだキューマル式が主流です。」との回答。

10式戦車(試作車)

最新式の10(ヒトマル)式戦車 三菱重工製

連射砲    多数の砲弾を撃てる連射砲

 昨晩、少し戦車のことを知っておこうとウィキペディアで情報をみると“90式”が出ていました。最高時速70km/時間、製造は三菱重工。キュウジュウ式とは言わず、キューマル式というのか。「この10(じゅう)式というのも三菱重工製なのですか?」とさらに聞くと、「そうですが」と短い解答。あまり細かい余計な話はしたくない感じです。スマホで検索してみると、10(じゅう)式とは言わず、“ヒトマル式”と出てきます。そうか、キューマル式に、ヒトマル式。戦車フリークの人は、喜んで語るのでしょう。

 広場で戦車を一通り見ていたら、奥の方に人がどんどん流れていきます。誰かが「早くしないと観閲式に間に合わない」と言うので、その流れに乗って奥の方に進みます。7、8分歩くと土手沿いに見物客が立ち見でずらっと並んでいます。その隙間から会場を眺めると、そこには見たこともない圧巻の光景が!

 500m四方くらいある広大なグランドに、大勢の自衛官が整列し、その後ろには戦車、装甲車、迷彩色の車両がずらっと並んでいます。改めて阪急ツアーのパンフレットを見ると、“総勢2000人の部隊は見ごたえ充分。車輌200両の観閲行進は迫力充分です”と書いてあります。そうか、観閲式とはお偉方に陸上自衛隊の部隊と兵器車両をお披露目する式典だったのか。その観閲式を見ている観衆は1万人くらいいる感じです。

整列する2000人の隊員    2000人の隊員と後ろに並ぶ200台の車両

 参議院議員○○の代理人の祝辞、静岡県知事川勝氏の代理人の祝辞などが一通り終わると、2000人の部隊が一斉に走って移動を始めます。吹奏楽団が10分くらいの演奏をしている間に、隊員は兵器車両に乗り込み完了。そして、装甲車、戦車、ミサイル車などの車両が連なって走りだしパレードを始めます。いやー、こういう世界があったのか。

 大勢の見物客もいるので戦車はゆっくり進むと思っていたら、我々の前をスピードを誇示するかのようにハイスピードで通っていきます。時速40km以上で、次から次と轟音を立てて走っていく戦車、装甲車。戦車の上には必ず隊員が上半身を出して乗っていますが、中には愛想の良い隊員もいて、見物客に手を振っています。

CIMG9016

 観閲式が終わると、軍事演習の模擬戦が始まるとアナウンスされました。グランドの奥の方でスモークが焚かれ、そこが敵が侵入した地点と放送されます。「ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ、ドッ」遠くからヘリの音が聞こえたかと思うと、あっという間に頭上を越えてヘリが旋回を始めます。敵の侵入を確認したヘリは一度は戻っていき、数分するとまたヘリが現れます。今度はグランドの真ん中くらいで空中停止し、ヘリからロープが降りたかと思うと、隊員がさっとロープづたいに地上まで下りていきます。

CIMG9037   ヘリからさっとロープで降りてくる隊員達

 続いて砲弾を発射する車両が2、3台づつ、2小隊来ます。到着してから1分くらい経って、「ドドーン、ドドーン」と号砲が鳴り渡りました。もちろん空砲ですが、火と白い煙が噴射されるド迫力の音響です。その号砲に続いて、次は戦車3、4台の小隊が猛スピードで会場に入ってきます。「○○戦車部隊が侵入してきました。」とアナウンスされます。そうか味方が入ってきても、侵入と言う表現をするのか。戦車部隊も火を噴きましたが、こちらは大して音の大きくはありません。戦車部隊がしきりに位置を変えながら前に進んでいると、そこでまた「ドドーン、ドドーン」と大号砲。再び砲弾が火を噴きます。

CIMG9046

    空砲だけど大迫力の大砲

 いやー、凄い!中東やウクライナなどの遠い世界の出来事と思っていた戦闘ヘリ、戦車が、目の前で動き回り、砲弾が火を噴く。観閲式、軍事演習が完了したのは12時ちょっとでした。

 演習だけで済んでいる、陸続きではない平和な島国の状態が再認識できる非常に良いツアーでした。

追記1 バスの中で宣伝されていたのが金時亭のおまんじゅうで、その名称は「来るなら来い!」と「LOCK ON」。なかなか凄いネーミングです。来るなら来いといっている相手は、あの国なのでしょう。

追記2 阪急トラピックスの宣伝に「年に一度の一般開放」と書いてあるので、毎年やっている行事だと分かりました。入間の航空ショーは話題になるけど、富士の観閲式はほとんど耳にしません。

追記3 「平成26年度富士総合火力演習」のポスターが富士学校の入口に貼られていました。8月24日(日)、陸上自衛隊の東富士演習場で開催。陸上自衛隊の各種兵器の実弾演習で、ヘリコプターも多数参加するとのこと。戦車、大砲、ミサイルの実弾射撃など、凄いイベントのようです。

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