2014年10月27日(月)
伊勢神宮参道の絶品焼きガキ 宝彩
10月上旬に仕事で三重県鳥羽に行きました。仕事を終えて伊勢神宮のある宇治山田駅に一泊し、その晩食べたのが「寿し肴和志」という寿司屋でした。居酒屋メニューもあるお気軽な店です。メニューの刺身の部には、・おこぜ薄造り980円 ・天然鯛薄造り980円 ・かれい薄造り880円 と書いてあります。
おこぜ薄造りが980円とは安すぎるし、鯛は他でも食べられるので、まずはかれい薄造りを頼みました。それに海老シンジョウ。後もう一品は焼き物だと思い、メニューを見ると「あらはだ塩焼880円」と書いてあります。
「あらはだって何ですか?」とカウンターの中で調理している料理人さん(多分経営者、40歳くらい)に聞くと、カマスの一種とのこと。カマスの塩焼きなら旨いだろうと、あらはだも頼みます。
暫くしてかれいの薄造りが来ました。口に入れてゆっくり味わいます。旨い!かれいの身ってこんなに美味しかったのか!歯ごたえもあり薄造りには最適です。甘味も強く、ポン酢醤油に良く合います。松山で食べるカワハギ薄造りも美味しいけど、伊勢のかれいも負けずに美味しい。海老シンジョウも美味しいし、あらはだ塩焼も身が軽い食感で美味しい!やっぱりカマスだな、この魚は。
かれい薄造り
あらはだ塩焼き
かれいの薄造りがこんなに美味しければ、おこぜ薄造りも絶対旨いのだろうと追加で注文します(白身がダブってしまいますが)。やってきたおこぜ薄造りは、やはり美味しかった。期待以上の美味しさです。それでいて値段が980円!!アンビリーバボです。
おこぜ薄造り
お酒は地元のものと思ったら、他県のがほとんどで、唯一「八兵衛(はちべい)」が地元伊勢の酒でした。選択肢も無いので八兵衛を頼むと、このお酒もフルーティーで膨らみがあって美味しい!良い料理を出す店は日本酒選びもきちんとしています。最後に頼んだ上寿司も小振りできれいな握りでした。食べログで見つけて行ったお店でしたが、このお店は当たりでした。
次の日は伊勢神宮外宮をお参りしてから、内宮をお参りしました。ちょうど秋の観光シーズンで伊勢の参道「おはらい町」は大賑わいです。7年前に初めて伊勢神宮をお参りし、2年前にも来ましたが参道はさほど一生懸命に見ていませんでした。今回は特にすることもないので、参道を隈なく散策します。
参道のおはらい町は全長800mですが、昔ながらの統一感のある街並みが続いています。以前の記憶ではコンクリート系の無粋な街並みがもっとあったと記憶していましたが、江戸時代のロケ地のセットかと見間違うほど、和風の建物が見事に連担しています。ここ数年でだいぶ手を入れたのでしょう。この風景を見るだけでも伊勢神宮に行く価値はあります。以前は「赤福」の建物が古色の味わいがあり目立っていましたが、現在はそんなに目立ちません。赤福が作った「おかげ横丁」も混んでいましたが、どうしてもテーマパークっぽいので、おはらい町の街並みの方が楽しめます。
伊勢神宮参道のおはらい町
昼食はどこで取ろうかと参道を2往復して、牡蠣料理のお店の看板に目が行きました。焼きガキ、カキフライ、カキ味噌汁、カキ燻製の牡蠣づくしの定食もあります。そのお店に行こうと看板の方角に進みますがなかなか辿り着きません。参道から100mくらい中に入り、五十鈴川近くにようやくそのお店「宝彩」がありました。
宝彩伊勢
2時くらいで少しお店も空いたのか、他に2組いるだけです。2600円の定食(カキフライ5個、焼きガキ5個、カキ燻製、カキ入り味噌汁等)を頼むと、テーブルにセットされたガスが点火されます。上に網が載っていて(焼肉屋の網焼きと同じスタイル)、牡蠣を焼き始めます。ちょうどお店も空いていたので、お店のご主人が焼いてくれました。
アツアツの焼きガキをヤケドしそうになりながら口に入れると、生臭さの全くないミルキーな味が口の中に広がります。「旨いですね、これは!本当に美味しい!臭みが全くない。こんなに美味しい焼きガキは初めてです。牡蠣は海のミルクだと聞きますけど、なんか初めて実感しました。」ご主人に感謝を述べながら、次々焼きガキをほうばります。
ガスで焼く焼ガキ
大振りなカキフライ
「この牡蠣は鳥羽湾浦村で採れた牡蠣を持ってきています。10月はまだ牡蠣が解禁になったばかりで身が小さいんです。12月、1月になると牡蠣もどんどん大きくなってもっともっと美味しくなります。是非また寒いシーズンにも来てください。牡蠣が大きくなっても、同じ数だけ出しますから。」
そうか今食べている牡蠣が、もっともっと大きくなって、もっと美味しくなるのか!これは是非冬場にもう一度来なければ。名古屋で仕事を作り、無理やりもう一泊して伊勢で牡蠣三昧だ。カキフライも、カキ燻製もとても美味しかったですが、やはり焼きガキが最高に美味しい。お店を出てからネットで、宝彩を調べると、元々は鳥羽湾で長く商売をしていたお店と出ていました。
“カキ養殖盛んな鳥羽市浦村で27年間カキ料理を提供してきた「白い橋」店主の迫間正道さんが、店名を変え2011年9月に移転オープンした。長年付き合いのあるカキ養殖業者から直接仕入れる新鮮なカキをカキフライや焼きガキなどにして提供する。カキシーズンにはオープンと同時に行列ができ、1時間以上待っても食べたいとその行列に並ぶ客で賑わうという。移転して3年を迎えリピーターがほとんどだという同店。” と書いてありました。
そうか鳥羽浦村で長く商売していたから新鮮な牡蠣が手に入るのか。何の知識もなく宝彩で食べられて良かった。これもお伊勢さんの御利益だったのでしょう。
追記1 鳥羽湾は養殖牡蠣が有名ですが、その中でも浦村は鳥羽の中でも一番牡蠣が美味しいと言われている場所だそうです。河口にあり、川が運んでくる山の養分が牡蠣の餌となり、また海水濃度が幾分薄いのが美味しい牡蠣を作っているそうです(鳥羽のタクシー運転手さんからヒアリング)。宝彩ご主人に聞いても同じことを答えてくれたと思います。
追記2 伊勢神宮参道「おはらい町」を行きかう人達はほとんど日本人ばかりで、外国人旅行者はほとんどいません。おはらい町を通って伊勢神宮に参詣するのは、外国人旅行者の人気コースになりえます。近鉄も頑張って欲しいものです。
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