2016年2月18日(木)
戦国大名が競い合う福岡焼鳥店事情
福岡の天神界隈で目立つ焼鳥チェーンの名前が、「信長」、「家康」です。信長は今まで4回入ったことがあります。寿司屋のネタを入れるガラスケースがカウンター一杯に並べられ、そこに無数の串を刺した焼鳥が並んでいます。お客さんの注文に合わせて焼鳥を取り出し、後ろの炭火の焼き場で焼く仕組みです。安くて美味しい東京には無い感じの手頃な店です。入るとすぐに生キャベツを入れた大皿をお通しとして出してくれます。キャベツは約8cm四方にカットされ、ポン酢が掛けられいます。
信長親不孝通り店外観
信長のカウンターの感じ
家康天神5号店外観
焼鳥の肉は、鳥、豚を中心に牛もあります。これに野菜、キノコ系が加わります。味は味噌味もありバリエーションは豊富です。串12本くらい頼んで、焼酎3杯くらい飲んで3000円ちょっとと言う感じでしょうか。
家康は入ったことはありませんが、焼鳥をネギま、ハツ、丸チョウなどという代わりに秀吉、ねね、幸村などと外の看板に出ていました。値段も1本80円、90円とか書いてあるので価格は安いのでしょう。
1か月くらい前の旅番組で福岡の「信秀本店」というお店をレポートする番組をみました。中洲川端駅の近所です。博多では誰もが知っている超有名な焼鳥店だというので、先日福岡に出張で行った折寄ってみました。それも二日続けて。
場所は中洲川端駅からリバレイン脇を北に上がって100mくらいです。木造2階建ての年季の入った建物で風情があります。初日は土曜日8時半くらいでしたが仲間数人と訪れました。1階カウンターが一杯だったので、2階座敷に通されました。
信秀本店建物外観
次の日は私一人だったので、2件目のお店としてふらっと入ってみました。日曜日8時半くらいということもあり、カウンターに何とか潜り込めました。厨房には赤いTシャツを着た店員さんが7、8人。背中には「信秀」と書かれています。黒いTシャツを着た外国人も含めた店員さんが3人。他に美人の女性が二人いました。
信秀本店カウンターの中
着席すると生キャベツが大皿に載って出てきます。ポン酢しょうゆが掛かっているのも信長と一緒です。焼鳥は1本100円~200円。焼酎もロックもお湯割りも380円。良心的な価格です。焼き上がると2、3本づつお皿に乗せて持ってきます。お皿ごと受け取ろうとすると、ベトナム系の店員さんが違うと首を振るのです。ようやく串だけを取るシステムと言うのが分かりました。
それにしても福岡の焼鳥は安くて旨い。こんがり焼いてくるので、特に鳥皮やホルモン系は美味しい。
うずら、鳥皮、砂肝焼き キャベツの上に置く
カウンターでは店主と思しき人が盛んにカウンターのお客さんの隣に座って話しかけている。そうか常連さんに気を使っているのか。そうこうするうちに私の所にきて、「初めてですか?」と声を掛けてくれました。「昨日始めて来て、今日は2回目です。」「いやー、二日も連続して来てくれるなんて有難うございます」と強く握手をしてくれました。
その後大将の安岡英雄さん(60歳中頃?)は色々話をしてくれました。
・以前は支店もあったが、今はこの本店だけ営業している。支店を多数出すと自分の目が行き届かないので経営がおろそかになり支店は止めた。人を育てるのは時間が掛かる。今は特に人手が足りない。そういうこともあり、この本店だけに絞ってやっていたので本当に良かったと思っている。
・隣の博多座で公演する芸能人も贔屓にしてくれている。北島三郎さんは何度もきてもらっている。
・昔この店で働いていた韓国人が実家の釜山に帰り、焼鳥店を開業した。時折、彼の所を訪ねている。彼はなかなかのやり手で釜山で10店くらい焼鳥店を開業した。彼のおかげで福岡流の焼鳥店が人気になっている。
前日帰り際にレジにいた方に、何故「信秀」の名前になったか聞いてみました。信秀が誰かも知らなかったので。その時立ち話で聞いたのは、「名前を先に取られてしまったので、その父親の名前を付けたんですよ」とのことだった。名前を取られたというのは信長のことなのか。だから、信長の父親の信秀の名前を付けたと言うのか?
酔いも回っていたので少し自信がありませんので、真相究明は次回の福岡出張に掛けたいと思っています。
追 記 福岡に戦国大名系の名前が多いのは、いずれ天下を取ってやると言う野心の表れと解説しているブログに行き着きました。姪浜の方には「長政」というお店もあるそうです。久留米では「焼鳥戦国」というお店を路地裏で発見しました。
西鉄久留米駅路地裏の焼鳥戦国
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