2013年1月3日(木)
絶品の生ハム 福島県西白河郡のノーベル
12月中旬に小淵沢に行くことになり、道中、甲府駅手前の塩山(えんざん)のワイナリーに寄り道をしました。行った先はキッコーマンの子会社のマンズワイン。工場見学をしてから、ワインの試飲をたらふくしてほろ酔い気分でもう1か所小規模な甲斐ワイナリーに行きました。ここは個人ワイナリーで、蔵を改造したレストランを営業しています。
ワインお試しコースで3種類の自家製ワインを飲み、食事とつまみでピッツアと生ハムを頼みました。そして、この生ハムが最高の味だったのです。普通は生ハムだと大体ちょっと乾いたような食感ですが、ここのは全く違う。食感がマグロの刺身を食べているような、しっとり、ねっとりした感じなのです。
レストランのお嬢さんに「この生ハム滅茶苦茶旨いですね!もちろんワインも美味しいけど。近所で買えるんですか?」と尋ねると、「地元の商品ではなく、福島県泉崎の方が作っているのを仕入れているんです」との回答。
ふーん、そうなんだ。福島産なんだ。食事が終わりワインショップに行き、甲斐ワイナリーさんのワインを買いながらご主人に生ハムが旨すぎると伝えたところ、「そうですか、そんなに喜んでいただけましたか。ノーベルさんという会社の生ハムですが、息子の友人だというので取り寄せているのです。良かったらこのチラシを持って行って下さい」そう言って、ノーベル社のカラーのチラシをくれました。チラシには、ウィンナー、ハムの世界大会でいくつかの金賞を獲っているのが宣伝されています。
ネットでノーベルを検索すると、福島県西白河郡泉崎村にある会社で、自分たちの農場でこだわりの豚を育て、こだわりのウィンナー、ハムを製造販売していることが分かりました。生ハムを製造販売担当が、中野目 貴洋さんと言う方で、プロフィールには“東京農業大学を卒業後、食肉加工業の会社へ勤務。その後ドイツやデンマークに渡り、食肉マイスターのいる店で修行を積みました。”と書いてあります。おそらく甲斐ワイナリーの息子さんと東京農業大学で友達だったのでしょう。
農場の方の説明では、中野目 崇さんが場長と出ています。その説明には、
“農場では常に3000頭の豚を飼育しています。海藻の粉末を配合した中野目畜産のオリジナル飼料はミネラルが豊富。肉が柔らかくなります。ミネラルは豚に活力を与え、健康を維持します。 また、トウモロコシなどの植物性たんぱく質を多く摂取させることで、肉の臭みを抑え、ジューシーさを引き出しています。
中野目畜産ではおいしく新鮮な黒豚を味わっていただきたいという熱意のもと、黒豚の 生産に成功しました。毎週100頭の黒・白豚を出荷しますが、その中の選び抜いた6頭がノーベルの製品(ハム・ ソーセージや精肉)となります。黒豚は、そのうちの2頭のみです。こだわりの製品のためのこだわりの養豚経営を実施しています。“
と書いてあります。
そうか中野目さん兄弟が泉崎村で事業をしているのか。一人が農場を経営し、良質の豚を育てる。もう一人が東京農業大学でしっかり学び、ドイツに修業に行き、本場のハム製造法を学びノーベル社として販売を行っていると言うことか。販売は専らネットでの販売で、実店舗は西白河郡の自社だけのようです。
早速チラシを見ながらネットで、生ハム、ウィンナー等を取りよせ、お正月のお節料理に組み入れました。生ハムの味は、やはり絶品の旨さ! と言いたかったけど、甲斐ワイナリーのレストランで食べたのに比べるとやや落ちました。送られてきたのは、良くある薄さで、レストランのはその2倍くらいの厚さがあり、その食感の差だと思います。でも、生ハムもウィンナーも自然の豚肉の旨味が十分味わえる絶品です。皆さんも是非トライしてみてください。
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