2016年2月24日(水)
ロカボ食によるダイエット
Low Carbon ダイエット、略して「ロカボ」。カーボンはCO2のCで炭素ですが、炭水化物の意味もあります。肥満の原因はカロリーではなく炭水化物の過剰摂取であり、できるだけ炭水化物を取らなければダイエットできると言う理論です。1月下旬の朝のテレビ番組で取り上げていて、「へーそう言うもんなのか」と感心しました。
大学時代の友人たちと昨年旅行した折、M君が「最近太った。痩せるために肉ばかり食うことにした。ご飯は食べない。」と言っていたことを思い出しました。そうか、M君はロカボを実践していたのか。一方私は体重が減るどころか微増し続ける恐怖に怯えながら、たらふく御飯、ラーメン、パスタ類を喰らい、日本酒を毎日晩酌する生活を続けています。
朝のテレビ番組で低糖質ダイエットの解説を行っていたのが北里大学病院の山田悟教授でした。彼は「糖質制限の真実」と言う本を出しています。
・太る原因は糖質の取り過ぎである。穀物類(米、小麦、とうもろこし)に多く含まれるのが炭水化物。炭水化物は糖質と繊維質でできている。糖質を多く取れば体内で脂肪として蓄えられ、この蓄積が太ることに結びつく。
・ただ糖質も人間の体には大切な栄養素なので、全く取らなければ障害も出てくる。できるだけ糖質は抑え気味にすると言うのが低糖質ダイエットである。目安としては1回の糖質取得を40g(おにぎり1個分)以下にすることを勧める。穀物以外にも、イモ類、フルーツはできるだけ取らないようにし、砂糖は糖質そのものだから避ける。
・そのかわり糖質が少ない食べ物はいくら食べても良い。牛肉、豚肉、鶏肉、魚類は糖質が少ないのでどんなに一杯食べても構わない。野菜も一部糖質が多い物(かぼちゃ等)もあるが、基本的には糖質が少ないので気にしなくても大丈夫。
・アメリカでは30年くらい前から提唱されているダイエット法で、ポピュラーな手法。今まではカロリーが肥満の原因とされてきたが、肉類などの油類は体内に蓄積されにくく太る原因にならない
ざっくりこんな内容でした。一緒に番組を見ていたかみさんが、その日に「糖質オフで痩せるレシピ」と言う本を買ってきました。糖尿病研究者の医師牧田善二氏が書いたダイエットのための食事レシピ本です。内容は北里大学病院山田教授の話とほぼ一緒ですが、下記内容が書かれていました。
・カロリーが高い食事をするから太るのではない。糖質(炭水化物)を過剰に取るから太るのである。
・太る=中性脂肪を蓄えること。この仕組みは、炭水化物を食べる → 血液中にブドウ糖が増える → 血糖値が上昇する → 膵臓からインスリンが分泌 → インスリンの働きで肝臓や筋肉にブドウ糖が取り込まれる → 炭水化物を過剰摂取すると肝臓や筋肉に蓄えきれなくなりブドウ糖が血液中に過剰に増えたまま → 余分なブドウ糖が中性脂肪に変わり脂肪細胞に溜め込まれる → 結果太る。
・この太るメカニズムが分かれば、痩せるためにはとにかく糖質(炭水化物)を取る量を減らせば良いことが分かる。糖質の多い、ご飯、パン、そば、うどん、パスタ、イモ類を控え、肉、魚、卵、豆腐、野菜を中心に食べるようにする。ご飯1杯(約150g)の糖質約55g。そば(1玉170g)の糖質約40g。ホットドッグパン1本の糖質約20g。ケーキ類、和菓子類、お菓子類も糖質は非常に高い。
・お酒は、ビール、日本酒が糖質が高い。焼酎、ウィスキー、ワイン、糖質0ビールであれば構わない。果実系ジュースは糖質が高い。
・体重が減っていく過程で脳が感知し、体重減少をストップさせようと言うメカニズムが働く。基礎代謝を下げて体重が減らないようにするので、一時的にリバウンドもある。そういう時は無性に炭水化物が食べたくなる。これを乗り切ると再び体重減少が始まり出す。
・BMI指数は、身長×身長×22を掛けたもの(私の場合178cmなので約70kgとなる)。
・最初の頃は効果を高めるために、一日30g以下の糖質に抑えたい。ご飯100gで糖質36.8g。慣れてきたら徐々に糖質は増やしても良い。
・炭水化物は同じ量を取るなら、時間を開けて数回に分けた方が良い。血液中のブドウ糖濃度が高くならない方が中性脂肪として蓄積されにくい。食べる順番も野菜など繊維質の多い物から先に食べる。後で食べる炭水化物の吸収が緩やかになり、血糖値が上昇しづらくなる。
・炭水化物の摂取を制限するとインスリンの分泌量を正常値に戻る。身体が使う糖質が食事で足りない分を体に蓄積していた脂肪を分離し、脳や臓器にエネルギーを供給するようになる。こらが体内の脂肪を消化し始める工程で、体が徐々に痩せていく。
そうかそんな簡単なことで痩せるなら私も始めてみるかと実践し、それから3週間が経ちました。結果は、3kg近く体重が減りました。なるほど効果はあるんだ!あまり目くじらを立てても続きそうもなかったので、「なんちゃってロカボ」をキャッチフレーズにかみさんに食事の協力を求めました。
朝食は今までちょっと多めの一膳でしたが、これを半分に。お腹が空く分は豆腐半丁をご飯代わりに食べるようにしました。豆腐は糖質が非常に少ないのでロカボの強い味方です。
問題は昼飯です。今まで、ラーメン、パスタ、立ち食いソバ、定食屋、インドカレー屋、寿司屋、天ぷらや、ステーキ屋、中華料理屋を順繰りで食べていましたが、主食は小麦か御飯です。ロカボに適する食事処は非常に少ないのが実情です。今食べているランチは、コンビニでホットドッグ、カツサンド類を食べるのが定番です。他は、デパートで弁当を買ってきてご飯を半分残す、ステーキ屋、トンカツ屋でご飯を半分残す、リンガーハットで野菜大目チャンポンという感じでしょうか。ロカボにすると今まで慣れ親しんできたお店がほぼ全滅状態です。
夕食は、ご飯を食べないでおかずと野菜。空腹を満たすためにほぼ毎食豆腐か厚揚げを食べています。ビールは糖質0の発泡酒に変更。あんなに好きだった日本酒も今は控え、ひたすら芋焼酎にしています。外での宴席は御飯と日本酒は飲まないように心がけています。
大体こんな食生活にも慣れてきました。食べるのを我慢しているわけではないので、長続きしそうです。ロカボな生活、なかなか良いじゃんなんて思っていたら、2月15日に糖質制限ダイエットで有名だった作家の桐山秀樹氏(61歳)が急死したとニュースになっていました。原因は不明ですが、糖質制限やり過ぎとも噂されています。読んでいませんが「本当は怖い糖質制限」と言う本も出ています。やり過ぎは何でも良くないのでしょう。
ネットに最近出ていた成功事例が、いきなりステーキで有名人であるというTAKAさんの記事。同店には肉マイレージと言うシステムがあり、TAKAさんは断トツ240kgを超えてトップにいます(お店に入ると小さい紙に番付が貼られている)。約1年で通算158kgのステーキを食べて、10kg減量、体脂肪5.3%を達成したそうです。当然ライスは食べない。
ライザップに通う知人も基本はロカボの指導を受けています。昼食は基本弁当を持参する毎日と言っていました。ロカボな生活をして、ライザップの筋トレを受ける。結果にコミットする原動力は、トレーニングよりもロカボな食事かも知れません。ライザップは原宿に「ロカボカフェ」を出店していましたが、すぐ閉店してしまったようです。閉店理由は良く分かりませんが、ロカボを売り物にしたレストランは少し高いのでそれが原因だったのではないでしょうか。
どこまで続くか分かりませんが、目標としては月に1kg減量、夏くらいまでには10kg減を目指したいと思っています。あくまで「なんちゃってロカボ」ですが。
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